《1999年12月19日 〜 1999年12月25日》


【どか雪とタイヤ交換】

 12月20日の朝、普段通りに出勤しようと、ドアを開けて、外に出た途端、びっくりしました。辺り一面、真っ白な銀世界だったのです。どうやら一晩で、20センチも積雪してしまったようです。なんとか会社には間に合ったものの、ノーマルタイヤだっただけに、道程は、冷や汗ものでした。今回のどか雪は、私だけでなく、富山県民全体的にも予想外のことでした。富山県警の報告によりますと、12月20日午前0時〜16時半までのスリップ事故は、約160件。恐らく、ノーマルタイヤによる事故も、相当数に上ったことでしょう。この日、すぐに実家へ帰り、スタッドレスタイヤに交換したのは、いうまでもありません。皆さん、自分の運転と、車やタイヤの性能を過信せず、充分な車間距離を空け、スピードを出しすぎることのないよう、お気をつけ下さい。

【旧ダイエー高岡店の跡地利用決定か?】

 《1999年05月31日 〜 1999年06月06日》のダイアリーにて、1976年にオープンし、1999年5月31日をもって閉店した、ダイエー高岡店のことについて、自分の思いなどを書きました。それから約半年が経過した12月21日、不動産業「光陽興産」は、5月末に閉店したJR高岡駅南口の旧ダイエー高岡店の跡地と建物を買収したことを、明らかにしました。読売新聞の記事によりますと、当面10年間の間は、パチンコ店などがテナントとして入る予定だそうです。

 光陽興産は、総額18億円(土地13億円・建物5億円)で買収し、4億円をかけて内外装を改装するようです。既に、1階部分の3分の1を、パチンコ店に賃貸することが決まっており、2000年4月にはオープンする予定だそうです。更に、地元の住民からの要望が強い食料品スーパーの他、物販や飲食施設に賃貸することも検討されているようです。一方、地下1階と地上2階部分は、駐車場になるそうです。

 正直にいいますと、書店か映画館にでもならないかと期待していただけに、パチンコを一切やらない私にとっては、かなりのショックでした。もう、こうなりますと、ダイエーの跡地には、この先、一歩も足を踏み入れることはないでしょう。

【「美味しんぼ 73巻」読了】

 「美味しんぼ」の73巻を、読了しました。まず、5話に渡って連載された「チーズ対決!!」を楽しく、読ませてもらいました。

 チーズといえば、日本は、チーズ後進国と言われるほど、馴染みの少ない食べ物でした。私の幼い頃、チーズといえば、プロセスチーズ(ナチュラルチーズを原料に再加工したチーズ)を指していました。最近は、ワインブームの影響もあってか、ワインによく合うナチュラルチーズも普及してきました。そこで、チーズ初心者の日本に、チーズを題材に、よりチーズへの理解を深めていこうと、究極のメニューvs至高のメニューによる対決がおこなわれます。勝敗につきましては、読んでからのお楽しみということに…。

 今でこそ、私は、白カビの生えたカマンベールチーズを、好んで食するようになりましたが、まだ、ブルーチーズには、手を出しておりません。多分、大手のデパートへ足を運べば、売られていることだとは思いますが、まだ身近な存在になったわけではないのだと思います。カマンベールチーズは、コンビニエンスストアでも見かけるぐらいに、浸透してきているのに、ブルーチーズは、それこそ専門店へ訪れなければ、手にすることのできないような感じを受けます。これは、青カビに対する誤解が、大衆的な仲間入りを果たせないのでしょうか? 確かに、餅に生えた青カビを、そのまま食べるというのは、私にも無理なことです。しかし、青カビは、白カビ同様、チーズを熟成させるのに、とても必要な菌なのです。私たち日本人も、醤油、味噌、納豆を食しますが、これらは、麹(こうじ)菌をつかって発酵させたものです。青カビや白カビは駄目で、麹菌は大丈夫というのも、虫の良すぎる話だとは思いませんか?

 私のお気に入りの蔵書の一冊に、文藝春秋より発行されている、「チーズ図鑑」という本があります。今から3〜4年前に購入した本です。この本には、フランスチーズを始め、イギリスのチェダー、イタリアのゴルゴンゾーラ(今、私が最も食べたいブルーチーズ)、モッツァレッラ、マスカルポーネ、パルミジャーノ・レッジャーノ、オランダのエダムチーズ、スイスのエメンタル(トムとジェリーに登場するチーズには、穴が空いていますが、それは、このエメンタルチーズのようなものだと思います。ちなみに、その気泡のことを、チーズ・アイといいます)と、総計400種余りのチーズを紹介しています。

 美味しんぼによりますと、チーズには400種類以上あると書かれていますが、これはフランスチーズだけでも、それだけあるという意味です。欧州全体にもなりますと、900〜1000種ものチーズがあります。チーズ通の方にとっては、楽しみの尽きない種類です。私は、ワインを嗜みませんが、それでも、チーズ単体で食すほど、チーズは好きです。これを機に、いろんなチーズを食べてみたい、という欲求も膨らみました。

 この他、美味しんぼの73巻では、和洋混淆(和洋折衷)の料理ということで、日本の食材と国外の食材のよいところを互いに取り合わせて、一つの料理を作る話(和洋中混淆料理自慢大会)、オクラの苦手な人に、それを克服させようとする話(食い違い解消法!?)、煙草と料理への悪影響を説明した話(寿司と煙草)など、どれもタメになる内容ばかりです。

 最後に、いつも思うことなのですが、料理で物事の全てが解決するというのは、羨ましいですよね。私もシステムエンジニアとして、コンピュータだけで全てを解決させようとする、「デジタルんば」とか「パソコンぼ」という、漫画でも描こうかな?(笑)

【「マイホームみらの 13巻」読了】

 集英社のヤングジャンプコミックス、桜木雪弥さんの「マイホームみらの」の13巻を、読了しました。漫画の表紙に描かれている絵のセンスに魅了されて手にとったことが、この漫画との初めての出会いでした。それからというもの、今、連載中のコミックスの中では、お気に入りの作品の一つとして数えています。それでは、13巻の内容を、簡単に説明致します。

 いじめらっれ子のユタカの家庭教師となった直人は、ユタカのために、良きアドバイスをします(ちょっと卑怯な手口ではありますが…)。ユタカは、そのアドバイスを実践したことで、二度といじめられることのないようになりました。その途端、成績も急上昇。そして皮肉なことに、家庭教師の直人はクビになってしまうのでした。

 その後、家政婦みらのは、直人をリフレッシュする意味も込めて、一緒にみらのの故郷へと旅行することになりました。しかし、それは、ただの旅行ではなかったのです。そして、みらのの故郷では、直人の宿敵、山本忍も、高校の友人の結婚式で帰省していたのです。山本忍は、みらのの中で直人の存在が大きくなっていることに気づき、ある行動に出ようとします。そして、みらのは…?

 一方、みらのの故郷のとある牧場を散歩していた直人は、ふとした光景に遭遇します。なんとママさん牛のお尻から、子牛の脚が出ていたのです。その牧場を経営しているリュータさんと一緒に、子牛の誕生に立ち会います。しかし、子牛は母体の中で、頭がうしろに曲がっていて、難産どころか、母子ともども危険な状態になっています。リュータさんは、ママさん牛のお尻から手をつっこんで、子牛の頭を正常な位置に戻し、直人に、脚をひっぱらせて、無事、子牛を誕生させます。ジャージー牛であることから、ジャー子と名づけた直人は、自分の手によって誕生させたという感慨さも手伝って、大層、その子牛を可愛がります。しかし、東京へ戻らなければいけない日が、刻々と迫ってきているのは、避けられないことでした。

 なんとかジャー子との別れを惜しみながらも、東京に戻った直人は、それからある日のこと、ジャー子の牧場の経営者の母から、一通の手紙を受け取ります。この手紙は、この先において、直人の人生を決定づけるものとなるのです(実際のところ、どうなるのかは、分かりませんが…)。私は、このシーンがいたく気に入っております。

【「マキアヴェッリ語録」読了】

 新潮社より発行されている、塩野七生さんの「マキアヴェッリ語録」を、読了致しました。マキアヴェッリ(以後、マキャベリ)は、1469〜1527に活躍したイタリアの政治思想家です。彼の著作には、「戦略論」「君主論」「政略論」等があります。なかでも、「君主論」「政略論」は、“危険な古典”と呼ばれ、後に、目的のためには手段を選ばない様式を意味する「マキャベリズム」という言葉が生まれました。

 本書は、著者の述べるように、完訳でも要約でも解説でもありません。あくまで抜粋なのです。従って、本書を熟読しても、マキャベリの著作のすべてを網羅したことにはなりません。しかし、マキャベリのエッセンスを簡単に習得するには、もってこいの一冊と言えるでしょう。古典にはなにかと注釈も多く、私達には受け入れにくい形になったものも多い中、本書はそのことを意識して、大変、読みやすい形に仕上がっています。レビューもしてありますので、そちらの方も、ご一読していただければ、幸いです。