グロッサリー


アナログ analog
 デジタルが離散的であるのに対して、アナログは連続的にデータを表現する。例えば、水銀の体温計などがいい例で、胴体部に刻まれている目盛りを手がかりに、体温を測定するが、はっきりとした数値としては表現されない。このようなはっきりとしない表現を、一般的にアナログとしている。

インストール install
 ソフトを購入したとき、普通はそのままでは使えない。これを、所有しているコンピュータやシステムに合わせて、いつでも使えるようにするため、ハードディスクなどにコピーすることをいう。

グループウェア groupware
 「グループで作業を行うこと」を目的としたパソコン用ソフト。電子メールなどを使って情報を交換し、グループの生産性を向上する。ワープロが個人の思考形態を変えたといわれるように、グループウェアは集団の思考形態を変えることが期待されている。グループウェアには、Lotus社の「Lotus Notes」、ジャストシステム社の「Just Office Server」、NEC社の「Star Office」などがある。

システムエンジニア system engineer
 SEと略す。ソフトウェアの開発や保守も行うことが多いが、本来はコンピュータシステムで、業務を処理するための新しいシステムを設計し、導入する技術者をいう。単なるプログラマーではなく、業務の内容およびシステムの解析から導入に至るまでの幅広い知識と経験を要する。それだけに、コンピュータシステムのハードウェアからソフトウェアまでの全体を見通す能力が要求される。

スケジューラ scheduler
 個人のスケジュールを管理するソフトウェア。

スターオフィス star office
 NEC社製のグループウェア。コンピュータネットワーク上で構築された仮想オフィスの中で、作成した文書を他部署に回覧したり、それらを整理してキャビネットに保管したり、電話やFAXの代わりに電子メールを使い、お互いの情報を交換することができるようになった。

ソフトウェア software
 略してソフトともいう。コンピュータを動作させるためのプログラム。これに対する法的保護としては著作権がある。ソフトウェアに対してコンピュータそのものがハードウェアであり、コンピュータシステムは、両者がうまく噛み合うことが必要である。

データベース database
 データを大量に蓄積し、または整理して、コンピュータが処理しやすい形にしたファイル、またはその集合をいう。

デジタル digital
 アナログがはっきりとしない表現であるのに対して、スイッチのon/offや、数字の0,1,2…など、はっきりとデータを表現させる場合をデジタルと呼ぶ。例えば、アナログが水銀の体温計である場合、デジタルは電子体温計であると考えてよい。何故なら、電子体温計は、体温をはっきりとした数字として表現するからである。

電子メール electronic mail(E-mail)
 Eメールともいう。インターネットを中心に、パソコン通信やLANなどのネットワークに備わっている機能。ネット上で指定した相手だけに、文章などを送ることができる。通常のメール(手紙)が紙を使うのに対して、ネット上のメールは文書ファイルを相手に転送するだけで済み、ペーパーレスなので、電子メールと呼ばれる。

ハードウェア hardware
 コンピュータシステムを構成する個々の機器をいい、またそれらの総称としても用いる。これに対して、コンピュータを動かすためのプログラムなどをソフトウェアという。

ハードディスク hard disk
 記憶媒体として、表面に磁気材料を塗布した平らな回転版(ディスク)を用い、このディスクを複数枚並べて情報の読み込みと書き出しを行うものを磁気ディスク装置という。机にたとえるならば、引き出しのようなもので、引き出しのスペースが広いほど、たくさんの道具をしまうことができるように、ハードディスクの容量も大きい程、たくさんのファイルを保存できる。

バグ bug
 ソフトウェアの不具合のこと。主にプログラミングミスなどが原因で、十分な検査が行われなかったために、開発段階では予測できなかったトラブルを引き起こす。仮に検査がしっかりと行われていても、ハードウェアやOSとの相性や動作環境により、正しく動作しないこともある。

表計算ソフト spreadsheet program
 基本的には縦横に並んだ集計表を用いたソフトウェアで、ロータス社の「1−2−3」やマイクロソフト社の「Excel」が代表的なものである。項目をセルというマス目に入れ、その横の並びを行、縦の並びを列という。

フェイスマーク face mark
 顔文字、またはスマイリーフェイスともいう。主に通信などで使う、にこにこマークのこと。(^_^)のようなもの。ほかに、(^^;)や(^o^)などもある。また同じように、悲しいときには(;_;)や(T_T)といったものも使われる。パソコン通信などでは相手の顔がみえないので、文章による表現に気分やそのときの表情などを付加するために添えられるようになった。もっと高等なものには、コーヒーブレイクや猫、カニといった顔文字もある。

ブラウジング browsing
 本などを気の向くままに拾い読みすることや、ぶらぶら見て歩くこと。インターネットでは、この言葉が語源となり、情報を閲覧するソフトウェアのことを、ブラウザと呼ぶようになった。

ヘルプデスク help desk
 ヘルプデスクには主に2種類に大別される。まずは企業内の情報端末をサポートする場合を「インターナル・ヘルプデスク」という。基本的にはそのサポートの対象が社内の従業員、サポート製品は社内システムの場合をいう。ボランティアによるヘルプを解消し、本来の業務の効率化を図る。問い合わせ内容を分析し、社員に対し効果的な研修を行う。導入機器・資産の管理を効率的に行えるなどのメリットがある。これに対して、社外からの問い合わせを受け、自社製品のサポートや顧客相談を行うのを「エクスターナル・ヘルプデスク」という。対象が社外の自社製品ユーザとなる。自社製品への市場での評価を分析し商品開発・品質管理に利用する。サービスによる付加価値の実現、顧客満足度・企業イメージの向上などのメリットがある。

ホストコンピュータ host computer
 主に2つの意味がある。@複数のコンピュータや端末を含むシステムの中心となっているコンピュータ。Aネットワークにおいて、複数のコンピュータシステムの中心となっているコンピュータ。他にも、「メインフレーム」という用語もあるが、基本的には同様の意味である。ただ、メインフレームには、大型汎用コンピュータといって、事務処理から技術計算までの幅広い用途で活躍するのに対して、ホストコンピュータの場合は、パソコン通信の拠点など、限定された用途におけるものを指すことが多い。

メモリ memory
 データや命令を記憶するもの。動作速度はさまざまで、フロッピーディスクのようにミリ秒で動くものもあれば、RAMのようにナノ秒で動くものもある。最近の国際規格(ISO)やJISではメモリをストレージというようになったが、一般にはメモリという言葉が広く用いられている。これを机にたとえて説明するならば、机の表面積そのものに置き換えられる。机の面積が小さいと、それだけ作業の効率が悪くなるが、反対に広くなればそれだけ有効に使え、作業もしやすくなる。よって、てきぱきと仕事することができる。

リピータ repeater
 LANで用いる装置で、信号を増幅して伝送距離を延長するもの。これにより、ケーブル長を延ばし、ノード数を増やすことができる。10BASE規格のイーサネットでのケーブル延長などで用いられる。