《2000年07月16日 〜 2000年07月22日》


【能越自動車道・高岡IC開通】

 能越自動車道は、石川県輪島市から富山県砺波市を結ぶ、全長約100キロメートルの自動車専用道路です。このうち、既に利用出来るのは、1996年3月に開通した、砺波JCT〜福岡IC間までの6.9キロメートルの区間でした。それから、4年余りを経て、2000年7月19日に、ようやく、福岡IC〜高岡IC間(6.8キロメートル)まで延長され、まだまだ遠い道程とはいえ、輪島市にまた一歩、近づくことになりました。高岡ICは、高岡市に初めて設置されたインターチェンジということになります。…というわけで、この度の開通を記念して、早速、利用してみました。

 …といっても、高岡IC〜福岡ICまでは、たったの6.9キロメートル。あっという間に、福岡ICを通り越してしまいました。途中には、福岡パーキングエリアもありましたが、ついうっかりと通り過ぎてしまい、そのまま、砺波JCTから東海北陸自動車道へと入り、福光ICで下りることにしました。高岡IC〜福光IC間の料金は、850円でした。

 今回は、開通を記念して、高岡ICを利用したものの、私自身は、当分、この高岡ICを利用することはないと考えています。どちらかといいますと、自宅からは、高岡ICよりも福岡ICの方が、近いのです。

 今回の高岡ICの開通により、能越自動車道全ルートの約46%が、開通したことになります。この先は、高岡IC〜高岡北IC(高岡市五十里)間を2004年頃に、更に北上し、氷見ICまでを2006年頃に開通する予定としています。一方、東海北陸自動車道は、2000年9月30日に、福光IC〜五箇山IC間(16.3キロメートル)が開通となり、五箇山までのアクセスは、従来の国道156号線を利用するのに比べ、約20分短縮されることになります。五箇山には、世界遺産に認定されている合掌集落もありますし、また、秋の開通ということもあって、紅葉のシーズンでもあります。五箇山ICの開通の際には、是非、福光IC〜五箇山IC間を、走行してみようと考えています。

【白山スーパー林道】

 7月22日は、35度を越える超真夏日になるということから、避暑を兼ねて、久し振りに「白山スーパー林道」を走行することにしました。

 白山スーパー林道は、白山の北側、石川県尾口村〜岐阜県白川郷へと通じる、全長33.3キロメートルの有料道路です(普通車は3150円の通行料)。この33.3キロメートルの道程に、「しりたか滝」、「姥ヶ滝(うばがだき)」、「ふくべの大滝」といった数々の滝を眺めることができ、林道の中でも最も最高地となる「三方岩駐車場」では、標高1450メートルにもなります。

 早速、「三方岩駐車場」で車を止め、外に出てみたところ、下界では考えられない気温になっていました。むしろ、涼しいを通り越して、寒いくらいでした。7月22日は、北陸今夏一番の暑さとなり、高岡市伏木では35.4度を記録したそうですから、通行料金としては、割高感を否めないものの、避暑目的としては、オススメのドライブコースです。

【天の川を観に行こう】

 7月7日といえば、七夕です。七夕といえば、天の川です。そこで、天の川を観に行こう、ということで、能登半島は、内浦町の恋路海岸と珠洲市の見附島まで、出掛けることにしました。数年前、恋路海岸で、初めて、天の川というものを目の当たりにして、大変、感動したことを覚えています。高岡市では、空気も澄んでおらず、街灯やネオンの灯りも邪魔して、天の川を鑑賞することは出来ません。そこで、奥能登までドライブすることにしました。

 …ところが、奥能登は、あいにくの曇り空。時折、雲の隙間から、星を覗かせるものの、この程度では、天の川を鑑賞するどころではありません。そこで、天の川を鑑賞するのは、半ば諦め、ドライブへと目的を変更することにしました。

 まずは、恋路海岸。内浦町の観光スポットとして代表される場所です。穏やかに湾曲した砂浜から臨める弁天島は、恋路海岸の象徴ともなっています。この恋路海岸は、ネーミングこそ、ロマンチックではあるものの、由来する物語の内容は、悲恋なものになっています。現地には、その悲恋伝説を説明した看板などもありますので、気になる方は、是非、この目で確認してみて下さい。恋路海岸に到着したのは21時前後だったと思いますが、オレンジ色の照明で、ライトアップもされていましたので、そのまま砂浜を歩くことが出来ました。

 次に訪れたのは、見附島。この島は、見附海岸のすぐ目の前にあり、その姿が軍艦のように見えることから、別名、軍艦島とも呼ばれています。この見附島の名は、弘法大師が佐渡から能登を訪れたとき、最初に目に付けたことに由来しているそうです。この日は、本来の目的であった、天の川を鑑賞できず、それはそれで残念ではあったものの、ライトアップされている見附島を鑑賞できたことで、ここまで来たことを後悔せずに済みました。ベンチに腰をおろして、ひたすら魅入っていました。

 その見附島の近くには、佐野商店という店があります。これまで、見附島を訪れたときに、よく、この店にも寄ったことから、この店のおばちゃんに顔を覚えられ、今回も、顔を出すことにしました。…とはいっても、佐野商店を訪れるのは、3〜4年振りのこと。それでも、おばちゃんは、しっかりと私のことを覚えていてくださり、しばらく、会話を楽しみました。見附島を訪れたときは、是非、佐野商店に寄ってみて下さい。「高岡市からくる、アルミ関係の仕事に携わっている青年」と言えば、話は通じることでしょう。

 最後に、能登島より和倉温泉街の夜景を観てから、高岡市に戻りました。能登島には、現在、2つの橋が架かっています。もともと最初に結ばれたのは、能登島大橋。七尾市と能登島を結ぶ、全長1050メートルの橋です。数年前までは有料でしたが、現在は、無料で通行できるようになっています。そして、1999年3月27日に開通した、2本目の橋は、中能登農道橋です。「ツインブリッジのと」という愛称もついており、むしろ、こちらの名前で親しまれています。この橋は、中島町と能登島を結ぶ、全長620メートルのつり橋です。これまで、能登島へ出掛けるときは、能登島大橋しか利用したことがなかったので、今回は、ツインブリッジのとから、能登島に入り、能登島大橋から、七尾市に戻るルートを採りました。七尾市に向かって能登島大橋を渡っていると、右手側には、和倉温泉街の灯りが目につき、とても綺麗でした。