《2000年06月18日 〜 2000年06月24日》


【「美味しんぼ」75巻読了】

 小学館ビッグコミックス、雁屋 哲・作、花咲 アキラ・画、「美味しんぼ」の75巻を、読了致しました。

 75巻では、ゆう子さんの出産も間近に迫っている状況であるにも関わらず、山岡は、「日本全県味巡り」の仕事を続けなければならず、そんな中、次の舞台を、宮城県に定めます。山岡は、宮城県の名物料理を、次々にチェックしていきます。葛でとろみをつけた「おくずかけ」、その次に、フカヒレ。実は、宮城県は、フカヒレの大産地だというのです。この他にも、白目大豆を使った鍋料理、納豆汁、仙台牛の吟醸粕漬け、ホッキ貝を使った料理、鯨をつかった料理、ホヤをつかった料理、「あざら」という郷土料理、ワカメ料理、「ふすべ餅」「ずんだ餅」「えごま餅」「ショウガ餅」「納豆餅」と餅料理が続き、「ごろんべ鍋」というドジョウを使った鍋料理、イノシシの一口ステーキのにぎり寿司、サンショウウオのにぎり寿司と、豊富に紹介しています。宮城県を代表する郷土料理は、この75巻さえあれば、充分といえます。

 とうとう、「究極の料理」と「至高の料理」の対決は始まり、山岡と海原雄山は、互いに、究極と至高の郷土料理を出し合います。山岡は、これまでに観て回った名物料理に、アイデアを加え、審査員からも高い評価を受けます。一方、海原雄山は、米を主体とした料理を、次々に発表します。宮城県といえば、米どころというイメージはありますが、実は、昭和38年に開発したササニシキの評価を受けるまでは、米を食すことができたのは、ほんの僅かというくらいに、貴重なものだったそうです。それだけに、米に対する愛着は、計り知れないものがあり、白米に何かを混ぜて、量を増やすという、「かて飯」の存在を挙げていきます。さて、勝負の行方は…?

 勝負の結果は、実際に読んでみてのお楽しみ、ということにしておき、その後、ゆう子さんの出産に駆けつけます。無事、出産に立ち会うことは出来ますが、ゆう子さんのお腹の中には、二人の命を宿していました。そうです、双子だったのです。ただ、双子の位置は正常でないことから、自然分娩を諦め、帝王切開を決断します。

 この後、無事に、男の子と女の子の双子を出産し、山岡とゆう子さんは、二人の名前をつけるのに、あれこれと考えます。二人は、男の子をゆう子さんが、女の子を山岡が命名することにし、早速、山岡は、仕事を押っ放り出して、名前を考えます。果たして、二人の名前は…?

【「F1 2000」購入】

 エレクトロニック・アーツ・スクウェア社より発売されている、プレイステーション向けのF1レーシングゲーム、「F1 2000」を購入してから、そろそろ1ヶ月。これまで、プレイしてきたF1レーシングゲームの中でも、かなり出来の良い作品に仕上がっています。

 周囲の風景や、バンピーな(凸凹した)路面の再現具合も、私自身は、充分に満足できる範囲ですし、チャンピョンシップモードも、自由走行、予選、決勝戦と、ほぼ実際のものと合わせてあります(ウォームアップラン、フォーメーションラップ、ウイニングランまでは、再現されておりませんが…)。特に、このゲームでは、ピットからの無線を売りの一つとしておりますが、新鮮なのは最初だけかもしれません。…しかし、無線から入る情報は、大変、貴重なものなので、この機能は、充分に活かされていると思います。

 コンピュータの操作するマシンについても、申し分無しといって良いでしょう。周回遅れの場合、きちんと道を譲ろうとしてくれる点は、とても嬉しく思いました。また、リアリスティックAI機能の搭載により、ドライビングミスや、突然のトラブルも再現してくれます。従って、コンピュータのミスするタイミングを見計らって、オーバーテイクする楽しみもあるわけです。

 マシンのセットアップも多岐に渡っています。フロントとリアのダウンフォース、ギアレーション、ステアリングロック、フロントとリアのサスペンション、ブレーキバランス、車高と8種類。しかも、それぞれ、7段階調整になっていますので、サーキットによっては、セットアップのパターンも、それぞれ異なり、最適なセットアップを見つけ出す楽しみがあります。これらの8種類×7段階の調整により、オーバーステア/アンダーステア(ステアリングを操作したときの車体の曲がり具合)、加速(スタートやコーナーからの立ち上がり)、グリップ(カーブの曲がりやすさ)、スピード(最高速度)、ブレーキ(ブレーキの利き具合)に影響を及ぼし、その変化も、画面上で確認できます。これは、自由走行や予選でも行えるので、ラップタイムを確認しながら、再セットアップしていくことも出来ます。

 また、チャンピョンシップモードでは、自由走行、予選、決勝と3日間のスケジュールを再現している為、天候も変化していきます。3日間とも晴天の場合もあれば、予選は晴れているのに、決勝は雨が降っていたり、また、その逆もあるわけです。そして、レース中に雨が振り出すこともあれば、止んだりすることもあるわけです。ピットストップの戦略も自由度は高く、ピットストップの回数や、ピットストップをおこなうタイミングを早くするか、それとも遅くするのか、予選時に搭載する燃料はどうするのかを、細かく設定できます。

 その他、細かいところでの評価すべき点として、予選は、1時間という決められた時間内に、12周という決められた周回を走行し、最速のラップタイムを計測します。そして、予選中は、コンピュータの操作するマシンも出走している為、コース上のマシンの台数を確認しながら、予選に挑まなければなりません。勿論、コース上のマシン台数は、いつでも確認できます。しかし、それだけではなく、予選の残り時間を早めることも出来るので、時間を進めることで、コースの空くタイミングを見つけることも出来るわけです。

 また、決勝戦では、敢えて、ショートカットを試みたところ、すぐに、10秒ストップのペナルティが表示されました。つまり、いんちきは出来ないようになっているのです。プレイ中も、テレビさながらのインフォメーションを表示しているので、後続のドライバーの状況も一目瞭然です。

 気になるのは、セイフティーカーの存在。今のところ、セイフティーカーの出動した状況には巡り合えず、果たして、このゲームには、セイフティーカーは存在するのか、謎となっています。もし、セイフティーカーに巡り合えた人は、ご一報下さい。

 あと、ここからは、不満な点を挙げます。まずは、説明書。各チームとドライバー、各サーキットの情報を、もう少し詳しく掲載してほしかったです。特に、サーキットの情報。せめて、各コーナーの名称や、1周の距離(モナコを例に挙げると、3.367キロメートル)ぐらいは、知りたいところです。次に、タイヤの選択。実際のF1グランプリでは、エクストラソフト/ソフト/ミディアム/ハードと4種類のコンパウンドのうち、ブリジストンは、各サーキット毎に2種類のコンパウンドを用意します。しかし、ゲームでは、ソフト/ハードのみ。エクストラソフト特有の3〜7周目のアンダーステアまでは、再現されていません。ちょっと、こだわりすぎな部分かもしれませんが…。

 あと、ゲーム中、画面上にコースのレイアウトを表示してほしかった点。私自身は、各サーキットのレイアウトを、頭の中に叩き込んでいるので、不便さは感じておりません。しかし、コースレイアウトと現在地を表示しておいた方が、親切だったのではないかと思います。そして、チャンピョンシップの決勝を終えると、総走行時間は表示されるものの、何故か、ファーステストラップは表示されない為、これは、私にとって、最も不満な点となりました。レース後のファーステストラップ表示は、絶対に必要です。次回作のときには、是非、これらの不満な点を解消してほしいと願っております。

 最後に、下記に掲載してあるのは、現在、プレイ中のチャンピョンシップモードにおける、第3戦までの予選の自己記録です。…といっても、周囲には、このゲームを持っている人は見当たらないので、自己満足に過ぎませんが…。

ROUND  GRAND-PRIX  LAP-TIME  WEATHER
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   01  AUSTRALIA   1:19.021  DRY
   02  BRAZIL      1:08.136  DRY
   03  SAN MARINO  1:14.463  WET