《2000年04月23日 〜 2000年04月29日》


【七尾フラワーパーク のと蘭ノ国】

 4月29日に、新しく七尾市の観光スポットとして生まれた、「のと蘭ノ国」へ行ってきました。実は、この日、オープンしたばかりということもあって、家族連れやカップルで、大変、賑わっていました。

 ここは、世界中の蘭の花を集めたテーマパークで、その広大な敷地は、東京ドームの約13倍にも及びます。敷地内には、能登ならではの味を楽しめる「食遊館」や、さまざまな蘭を集めた温室棟「蘭遊館」などがあり、食遊館では、飲食やお土産なども販売されています。

 オープンしたばかりということもあり、広場にある果樹園は、まだ、花もちらほらと咲いている程度で、特に楽しめるところはありませんでしたが、蘭遊館では、世界中の珍しい蘭を集めているだけに、美しいばかりの色彩を楽しめました。中は、蘭の花園、熱帯植物の庭、水辺の植物、花回廊、花の催事コーナーと5つのエリアに分かれており、これまでに見たこともない形態の蘭を一堂に取り揃え、見ごたえも充分にありました。ただし、この施設に入る為には、入館料を払わなくてはなりません。大人・高校生以上は500円、小人・小中学生は300円、幼児は無料となっており、開園時間は、9時〜18時までとなっています。時期によっては、特別に展示される種類のものもありますので、いつでも、素敵な蘭に巡り合うことができます。

 食遊館は、素通りしただけで、何も買いませんでしたが、大勢の客で、どこも埋め尽くされ、溢れんばかりでした。食遊館には、イタリア料理店のヴェルデ(9時〜22時)、寿司処のこきん鮨(11時〜14時、17時〜22時)、ファーストフードレストランのグルメコンテナ(9時〜18時半)、能登七尾の名産品を数多く集めた、名品市場の能登百家市(9時〜18時半)が出店しています。

 この他、ガーデニング教室や各種展示用のホール、さまざまなイベントに利用できる、キッズガーデンという広場もあり、これからの発展に、大きく期待できそうなスポットです。年中無休で営業しており、駐車場は大型バス10台、普通車210台収容可能です。是非、ゴールデンウィークを利用して、一度、ご覧になってみてください。

【魚のいない水族館】

 「魚のいない水族館」は、富来町にある、観光スポットの一つです。

 なんといっても、名前のインパクトに惹かれます。水族館なのに、魚はいないのです。これは、どういうことかといいますと、従来の水族館と大きく異なり、全て、コンピューターグラフィックスやハイビジョン、立体映像などを使って、魚を表現しているということです。水族館を維持するのに、水温の管理や餌を必要としません。映像機器の定期点検と電気さえあればいいのです。

 館内の1階は、北の海ゾーン、深海・海底ゾーン、南の海ゾーン、3Dハイビジョンシアターとなっており、見回るのに、30分とかかりません。全体的に、こじんまりとした建物で、そう広くはありません。2階は、展示ホールとなっており、世界中の珍しい貝、不思議な貝の標本を展示しています。

 実は、ここへは、5〜6年前に、一度、入館しており、あれから、何か変わったのかなと期待していたのですが、残念ながら、何一つ変わっていませんでした。昔と違い、今のコンピュータグラフィックスの発達には、目を見張るものがあり、CGにもっと力を入れれば、見た目でも分からないようなバーチャル水族館を作り上げることも出来る筈なのですが、…残念でした。どちらかといいますと、子供向けの展示です。親子連れで来るのにはいいかもしれません。入館料は、大人・中学生以上は500円。小人・3歳以上、小学生までは300円となっています。開館時間は、9時〜17時迄となっています。5年後、まだ、水族館が健在であれば、もう一度、足を運んでみたいと思います。やっぱり、何も変わっていなかったりして…。

【世界一長いベンチ】

 「世界一長いベンチ」は、「魚のいない水族館」のすぐ近く、歩いて2〜3分のところにあります。この「世界一長いベンチ」も、「魚のいない水族館」と同様、名前にインパクトがあり、結構、有名な観光スポットでもあります。

 名前の通り、本当に、世界一長いベンチで、全長、460.9メートルもあります。これは、ギネスブックにも載っています。過去、このベンチに1,346人も座ったという記録もあります。このベンチからは、増穂浦海岸を一望できるので、ベンチから波音を聞きながら、ゆっくりと体を休めることができます。増穂浦海岸は、鎌倉の由比浜、紀伊の和歌浦と並び、日本小貝三名所の一つに数えられています。その打ち寄せられる小貝は、600種類にも及ぶそうです。貝拾いというのも、趣があって、面白いかもしれません。

【平家庭園】

 世界一長いベンチを後にして、最後、志賀町にある「平家庭園」を、訪れました。

 平家は、徳川幕府の重臣、土方掃部守によって、旧領安堵の一札を与えられ、以後、天領地十三ヶ村の大庄屋として、苗字帯刀を命ぜられ、代々、民政に情熱を傾けたと言われています。能登の守護、畠山氏の家臣、平式部太夫の子孫といわれ、総面積6千坪にも及ぶという広大な屋敷を有しています。その中にある庭園は、石川県の指定文化財となっており、江戸時代中期に作られたと言われています。室町時代や江戸時代の様式を伝える名園として、今も尚、その美しさを引き継いでいます。

 いざ、屋敷に足を踏み入れますと、300年以上も前にタイムスリップしたかのような景色へと変わり、見事な庭園を鑑賞できます。前庭と後庭とでは、また趣も異なり、特に、茶室から臨む後庭は、格別です。ここは、観覧料として、大人500円、高校生300円、小中学生250円となっておりますが、別途、300円で抹茶をいただくことも出来ますので、後で、このことを知ったときには、少しばかり、後悔しました。ここは、ゆっくりと抹茶を飲みながら、庭園を鑑賞したいところです。

 屋敷は、平家の後継ぎと思われる方に案内してもらい、庭園だけでなく、屋敷内の部屋や、貴重な焼き物、古文書、鏡といったものまで、説明してもらい、当時のままの形で保存されていることに、感心させられました。ただ、案内される方は、私達が来るまでは、いかにもくつろいでいたかのような普段着の格好で、その場には不似合いな感じを受けました。また、説明も早口調で、一部、聞き取りにくいところもありました。個人的には、一通りの説明の後、しばらく、その場を離れてもらい、気がね無く、ゆっくりと観覧させてほしかったです。ゆっくりと部屋の中を観察しようにも、じーっと見られていては、そのことばかり気になって、集中して鑑賞もできません。説明の捉え方によっては、ただの自慢話にもなりかねませんので、ゆっくりとお茶を飲みに屋敷を訪れた客人のように、もてなしてもらえれば、また、次にも、是非、立ち寄っていきたい場所になることでしょう。

【キッチン ハル】

 「キッチン ハル」は、私のお気に入りのグルメスポットの一つです。場所は、電車通りを伏木方面に向かい、国道8号線の陸橋と交差するところにあります。洋風レストランで、カウンター、座敷、テーブル×3とあり、駐車場は、店の前、それから、100〜150メートル離れたところにもあります。絶対、直ぐ横のコンビニの駐車場を使わないようにして下さい。あまりいい顔はされません。私自身は、指定された駐車場しか使っていないので、経験したことはありませんが、コンビニの駐車場に止めると、追い出されるという噂を聞いたことがあります。

 今回、私は、豚の生姜焼き定食を頼みました。ご飯、味噌汁、漬物、おそばもついており、値段も千円以下で、お腹も充分に満足できます。友達の頼んだ、ハンバーグスパゲッティも、掌サイズの大きなハンバーグが、パスタの上に、ど〜んとのっかり、見事にその存在を主張してくれます。店内も落ち着いていて、食後にカフェオレなんかを飲みながら、会話を弾ませるのには、もってこいの場所ですが、カウンターに誰も座っていなかったら、厨房から丸見えなので、店員から見られているような感じを受けるのは、ちょっと…。