《2000年03月05日 〜 2000年03月11日》


【「オルフィーナ 7巻」を、やっと入手】

 ようやく、角川書店ドラゴンコミックス、天王寺きつねさんの「オルフィーナ」第7巻を入手しました。この漫画は、ファンタジーロマン系の作品で、最近では、あまりコミックスを買うこともなくなったとはいえ、これだけは、絶対に欠かさずに購入しているものの一つとしています。

 著者は、絵のセンスも良く、文章力や語彙、そして、ストーリーの重厚さなど、作品を構成する一つ一つのディテールに、努力や苦労、こだわりなどを感じさせてくれます(著者ご本人は、そんな大それたものではないと、否定なさると思いますが…)。

 私は、ファンタジー系の漫画や小説には目がないとはいえ、それでも、途中で飽きたり、興奮から冷めたりすることは、やはりあります。その中でも、この「オルフィーナ」は、そんな心配とは無縁な作品なのです。

 何よりも、この作品に登場するキャラクター(特に、女性キャラが多い)には、単に性格だけでなく、その人物の「過去」も、きちんと設定させることで、つい、感情移入してしまいそうな特別なキャラクターに仕上がっています。主人公に敵対する者にも、戦争を起こした理由や背景というものがあり、その国の中でも、そういった経緯に反対する者や国を裏切った者のバックストーリーもあるので、ただ欲望だけで犯罪を犯した者から、複雑な事情や葛藤から、事件に発展することになったものまで、様々に描かれており、よくあるワンパターンな図式にも当てはまりません。だから、「この二人は、根本的な考え方は同じはずなのに、ただ互いの生きた場所が異なるばっかりに、何故、戦わねばならないのだろう?」といった思いも、この作品だからこそ、感じるのかもしれません。

【2週連続の休日出勤とお詫び】

 4日、11日と、2週連続の休日出勤により、ホームページの作成に支障を来しております。本来ならば、「ノイズ」の映画鑑賞レビュー、「今日を楽しむための100の言葉 3」の読書感想レビュー、「アルスラーン戦記」3〜4巻の名言集を、今回の更新で公開したかったのですが、11日は、ある工場に必要なシステム環境を整える為に、22時半までかかってしまい、12日の日曜日は、睡眠不足を解消させるのがやっとで、とてもホームページの作成に手が回りませんでした。

 しかし、次週は3連休です。今のところ、休日出勤の予定は入れておりませんので、先の3点は、間違いなく公開できると思います。もうしばらくの間、お待ち下さい。

【これって、やっぱり富山弁?】

 県外の人と会話するときは、必ずといってよいほど、地方の言葉「方言」の話題に発展します。先日、札幌方面に出張した際も、そのときのオフ会で、ごみを捨てることを、「ごみを投げる」と言うことを教えていただき、驚きとまではいかないにしても、ある種の新鮮さを感じました。そこでは、奥さんは旦那さんに向かって、「このごみ、捨てといて」とは言わず、「このごみ、投げといて」と言うのです。私だったら、本当に投げてしまいかねません(笑)

 数年前、F1グランプリで、三重県鈴鹿市に行ったときも、コンビニで弁当を買う際、「お箸をおつけいたしますか?」と聞かれるところを、「お箸をおつけいたしましたか?」と、聞かれることがありました。つい、「いいえ、まだつけてません」と答えてしまいそうでした(笑)

 このように、その地方では当たり前のことでも、他の地方から見れば、違和感の感じる言葉の用法というものが、たくさんあります。富山県では、相手をけなす「馬鹿」「アホ」と同等の言葉で、「ダラ」というものがあります。また、「くすぐったい」を「こちょがしい」と、私自身、つい使ってしまいます。しかし、この場合は、他の地方の者は、そもそも何を意味するのか、聞いただけでは分かりません。しかし、先の2例は、ちょっとした言葉の使い方の違いに、「方言」を感じさせるものがあります。…ところが、長年、富山県に在住していますと、つい標準的な用法と思い込んでしまうものも、たくさんあります。以下に挙げたものは、富山県独特のものなのかどうか、是非、ご感想をお聞かせ下さい。また、富山県に限らず、地方独特の用法等がありましたら、教えて下さい。

 ●視力が低下することを、「目、悪くなった」
 用例:「最近、ゲームのしすぎで、目、わる(く)なった」
 ●顔が汚れていることを、「顔、汚い」
 用例:「朝、本当に顔を洗ったの? なんか、顔、汚いよ」
 ●自転車の発音を、「じでんしゃ」
 用例:「お前のじでんしゃ、かっこいいなぁ」
 ●わをんの「を」を表すときに、「小さい“お”」
 用例:「あなたをの“を”は、小さい“お”なので、書き間違えないように」
 ●なくなることを、「無いようなった」「失(うし)なけた」
 用例:「大切な時計を、うしなけた(うしなかした、とも言う)」
 用例:「あれ、ポットのお湯、ないようなった(ないよなった、とも言う)」
 ●気を遣わなくてもいいことを、「つかえない」「つかえんよ」
 ●この「つかえない」は、「問題ない」も意味する
 用例:「昨日もらった書類で、つかえんよ」
 ●賢い、まじめなことを「かたい」
 ●最近は、あまり使われなくなった
 用例:「あの子、かたいね」

 この他にもたくさんあると思いますが、思いつきませんでした。他にもあったら教えて下さい。

【2000年F1グランプリ開幕】

 とうとう、西暦2000年F1グランプリの幕が開けました。3月12日に決勝が行われる、オーストラリア・グランプリを開幕戦とし、最終戦となる、10月22日のマレーシア・グランプリまで、全17戦がおこなわれます。今年のF1グランプリの特徴は、まず、アメリカでの開催です。北米では、これまでカナダのモントリオールのみ、毎年、おこなわれていましたので、実に9年振りということになります。

 もちろん、三重県鈴鹿サーキットでおこなわれる、日本グランプリも、第16戦として、決勝は10月8日に組み込まれています。ただ、残念なことに、今年は、日本人ドライバーが参戦していません。去年、参戦していた高木虎之介は、今年、フォーミュラ・ニッポンへ移った為、日本人ドライバーは14年振りの不在ということになってしまいました。その代わり、エンジン供給先では、ホンダの復活に期待が高まります。ホンダエンジンは、1980年代後半、世界にその名を轟かせ、数々のワールドチャンピョンを誕生させました。F1グランプリ8年振りの復帰に、他のエンジン性能に遅れはとっていないか、またリハビリを必要とはしていないのか、開幕戦は、復帰の喜びに、不安も入り混じります。

 しかし、なんといっても、今年も注目されるのは、昨年のワールド・チャンピョン、ミカ・ハッキネン(フィンランド、マクラーレン・メルセデス)と、その最大のライバル、ミハエル・シューマッハー(ドイツ、フェラーリ)の二人です。ハッキネンにとっては、3連覇獲得の夢を果たしたいでしょうし、シューマッハーにとっては、5年振りにワールドチャンピョン奪回を目指したいところです。シューマッハーは、昨シーズン途中の負傷で、数戦のレースを欠場することになっただけに、今年の意気込みや気迫は、只ならぬものがあるでしょう。やはり、全戦を通して、二人の戦いからは、目を離せません。