どうやら、２月下旬に、北海道へ出張することが決まりました。…というのも、これまで、私の勤める工場の中で生産していた製品を、北海道北広島市にある関連会社へ移管することになったのです。そして、現地に、製品の生産を指令するための生産指令システム（通称：ＰＲＩＮＳＳ）を、導入しなければならないのです。この生産指令システムのインストールとセットアップ、操作方法やメンテナンス方法の説明・教育をおこなえる人間は限られ、結局、私に白羽の矢が立ったのです。

　生産指令システムで必要となる、商品の情報や、商品を構成する材料の情報は、２月２０日までにメンテナンスを済ませ、２１日からは、早速、それらの情報を基に、生産指令システムの動作確認をおこなわなければなりません。ただ、大掛かりなカスタマイズを必要としないことが、幸いといえるでしょうか？　早ければ、２１日中に動作チェックを済ませ、生産指令システム一式を、全て、ＣＤ−Ｒにライティングし、それを現地に持っていくことになります。生産開始は２８日頃になるということもあって、恐らく、２４日〜２５日、または、２５日〜２６日を目処に、出張することになりそうです。

　ただ、不安要素も幾つかあります。まず、この生産指令システムは、かなり信頼のおける精度に高めてはあるものの、まったくトラブルが起こらないわけではありません。これまで、県内の協力工場数社にのみ導入してきたものなので、何か問題が発生しても、すぐに現地へ掛けつけることが出来ました。また、それらの協力工場とは、ローカルエリアネットワークを確立させている為、席から離れることなく、相手先のコンピュータへダイブすることも可能でした。直接、ハードディスク内にあるシステムを改変することも、リモートコントロールすることも思いのままでした。しかし、北海道の工場とのＬＡＮは存在せず、精々、インターネットを使うことが出来る環境。トラブル時、インターネットのような低速回線で対応するには、かなり無理があります。殆どは、電話で応対することになるでしょう。頭の中に、相手先の画面をイメージしながら指示を下すのは、とても大変なことです。

　そして、生産指令システムを導入するパソコンやプリンタの性能にも不安があります。これまで、生産指令システムは、ペンティアム１６６ＭＨｚ以上の機種で動作し、ページプリンタも最低１２〜１６ＰＰＭ（１分間における印刷枚数）のものを使用していました。…ところが、現地にあるのは、ＰＣ−９８２１　Ｖ７…。ペンティアム７０ＭＨｚなのです。果たして、処理速度は如何なるものか…。途中でハングアップしてしまわないか、とても不安です。一方のページプリンタも、６ＰＰＭのものでした。それほどたくさんのリストを印刷することがなければともかく、この性能では、印刷速度から考えても、プリントバッファ不足を直ぐに引き起こし、別のトラブルを引き起こしかねません。せめて、生産指令システム用に新しくパソコンやページプリンタを導入してくれれば、この心配を杞憂で済ませられたのですが…。

　あと、なにも寒さの厳しいこの季節でなくとも…、と思わずにはいられません。元々、出張嫌いなのに、それに私の苦手な寒さも追い討ちをかけるとあっては、かなり、気が滅入ります。ただ、ネット仲間であるミラ姉さんに会えるかもしれない、という楽しみだけが、それを繋ぎとめてくれるようです。

　角川書店のドラゴンコミックス、天王子きつねさんの描くファンタジーロマン、「オルフィーナ」の第７巻を探しています。既に、１月には発売しているはずなのですが、どこの本屋を巡っても、見当たりません。…かといって、予約して買うのは、楽しみも半減されるような感じもするだけに、あまりこの手も取りたくはありません。１９日の土曜日に、５軒の書店を回った労苦も、何一つ報われませんでした。オルフィーナ７巻は、何処に…？

　お待たせいたしました（誰も待っていませんけど）。ようやくにして、アルスラーン戦記１０巻までを再読し、個人的に気に入った名言をまとめる準備が整いました。さすがに、現在までに発刊されている第１０巻までを、一気に公開するには、私のタイピング能力にも限界がありますので、取り敢えず今回は、第１巻〜第２巻までの２冊を、ご紹介することにしました。