《1999年12月12日 〜 1999年12月18日》


【「アルスラーン戦記10巻」読了】

 「アルスラーン戦記I妖雲群行」を、読了しました。7年振りの続刊ということもあって、これまでのストーリーを思い出すのに、少々、苦労しました。それでも、読み進めていくうちに、アルスラーン戦記の世界にどっぷりとはまり、真夜中になっても、栞を挟むことなく、一気に読んでしまいました。今、もう一度、第10巻を再読しながら、第11巻の発売を、心待ちにしております。さすがに今度の発売までに、数年も待たされることにはならないだろう、と思っていますが…。

 第10巻のあらすじを簡単に説明いたします。パルス暦325年6月。東方国境に位置するペシャワール城塞に2千の兵が集結します。そして、ペシャワール城主にして隻眼である万騎長のクバード、冷静沈着で鉄鎖術の達人でもある万騎長トゥース、ゾット族族長代理のメルレイン、「狼に育てられた者」の異名をもつイスファーン、シンドゥラ王国出身のジャスワントの五将による指揮のもと、「解放王」アルスラーンの治世を脅かす蛇王ザッハークの眷族を牽制すべく、「魔の山」デマヴァントの封鎖に向けて行軍を開始します。しかし、その事態に呼応するかのように、パルス内外でも不穏な動きを見せ始めます。仮面兵団を統率していたヒルメスは、部下と共にミスルに入国し、新たな野望の第一歩を踏み出します。そして、パルス中部に位置するオクサスにおいて、怪事件続発の知らせにより、パルスの女神官ファランギースは巡検使として、ゾット族の女族長のはずであるアルフリードを伴い、任務に赴きます。次々と起こる読者を退屈させない展開は、今回も健在です。

【「ポケットボード」からもEメール】

 過去のダイアリーで、iモードメールやCメールなどの、携帯電話とのメールのやり取りについて、書きました。その後、今度は、ポケットボードを持っている友人からも、Eメールをやり取りするようになりました。

 ポケットボードとは、1997年に発売された、小型軽量化のEメール送受信端末のことです。実売価格は1万円を切り、6〜9千円前後で発売されているようです。ただし、ホームページをブラウジングする機能はありません。主として、女性の電子メール愛用者に利用されているようです。全角1000文字以内であれば、10円で送信できる「10円メール」の他、1000文字以上になる場合は、20円以上の費用がかかりますが、その場合、最大文字数は全角9000文字までとなっており、iモードメールやCメールよりも大容量です。ただし、ポケットボード本体のメモリ容量にも影響し、その文字数を受け取れるだけの空き容量を確保しておかなければなりません。本体のメモリ容量はタイプ(機種)によって異なります。ポケットボードには、コニータイプ、ピュアタイプ、プラスタイプの3種類が発売されており、コニータイプのメモリは64キロバイトと、他のタイプに比べて最低容量です。ピュアタイプには、パスワード機能や署名機能などが追加され、メモリは128キロバイト。ビジネスマン向けのプラスタイプは、348キロバイトのメモリを積んでいます。

 最近は、Eメールのやり取りにも、パソコンは勿論のこと、携帯電話の他にも、今回、ご紹介しましたEメール専用の機器も発売されていますので、Eメールは、より身近なものになってきています。なかでも、ポケットボードは、メール送受信時に課金されるだけで、月々の基本料金はありません。Eメールを手軽に楽しむには、魅力的な機器といえるでしょう。

【「ジャンヌ・ダルク」映画鑑賞】

 リュック・ベッソン監督の「ジャンヌ・ダルク」を鑑賞してきました。彼の作品は、これまでに、「レオン完全版」「フィフス・エレメント」を鑑賞しています。

 「ジャンヌ・ダルク」は、フランスでは有名な歴史上の人物です。今のフランスが存在するのは、彼女の存在のお陰であるとも言われています。彼女は英仏の百年戦争の時代(生年1412年〜没年1431年)に活躍し、そして、19歳という若さで、この世を去っています。今のフランス北方領土を、イギリスに支配されていた頃、彼女は、神の声を聞き、それをフランス王太子シャルルに、そのメッセージを告げます。そして、彼女は国より軍隊を授かり、イギリスに支配されていたオルレアンを解放に導きます。しかし、それからというもの、彼女は悲運な人生をたどることになります。パリ奪還に失敗し、その後、捕われの身となってしまうのです。彼女は魔女・異端者という烙印を押され、最後には火刑に処されてしまいます。

 この映画は、約2時間半と長く、幼少期・オルレアン解放・捕われた後の審理〜処刑と、大きく3部で構成されています。最後のジャンヌが捕われてからの内容は、自分ともう一つの自分との対話という難しい描写であることから、なかなかそれを受け入れることは難しく、マイナスポイントとして評価する人もいます。私も、オルレアン解放に向けての戦争シーンは、体が震えるほどに興奮し、「これは、絶対にAランク評価だ!」と思っていましたが、後半とのギャップは大きく、物悲しい物語の結末に、その興奮も冷めてしまいました。後半における、ミラ・ジョヴォヴィッチの演じるジャンヌと、ダスティン・ホフマンの演じる、彼女のもう一つの心「良心」との対話は、ジャンヌの聞いた神の声を、現実的なものへと導こうとしています。ここをどう評価するかによって、個人におけるこの作品へのランク付けは変わることでしょう。私は、この後半を割りと高く評価しており、「B−」とさせていただきました。

 私は、後半の場面を評価しているとはいえ、作品全体的に物足りなさを感じています。3時間になるとしても、この作品には加えなければならない部分は、まだあると考えているからです。それは、ジャンヌの没した後、シャルル7世がジャンヌ裁判の見直しを命令するシーン、百年戦争の終結のシーン、ローマ教皇によってジャンヌ処刑裁判の無効を宣言するシーンの3場面です。私は、これでようやく、ジャンヌ・ダルク(Joan of Arc)という、映画のタイトルに相応しい物語の全てを表現したのではないか、と思うのです。リュック・ベッソン監督は、ジャンヌに対する思いを、どこまで表現したかったのかは、私には分かりません。監督と私とでは、互いの考えるところも異なることでしょう。しかし、彼女は、聖女にしろ、魔女にしろ、フランスの英雄には変わりありません。個人的には、彼女はフランスの英雄であった、という締めくくり方を期待したかったのです。

 最後に、全体的に、ジャンヌを演じるミラ・ジョヴォヴィッチの演技力には、大変、感心いたしました。そして、シャルル7世を演じる、ジョン・マルコヴィッチも、「コン・エアー」「仮面の男」とは異なる容姿と演技力に、驚きました。そして、エリック・セラの音楽も、見事、作品にマッチしていました。「フィフス・エレメント」のときもそうでしたが、彼の音楽は、鑑賞した後も、ずっと耳に残るようなインパクトのある曲が多く、今作で、リュック・ベッソン監督はエリック・セラに、声楽曲を使ってほしいとの注文を出しましたが、その期待を裏切ることはありませんでした。声楽曲、オーケストラ、シンセサイザーと、場面と描写によって、巧みに使い分けていることに、気がつく人は、果たして何人いることか…。この辺も、本作品の見所の一つとして挙げておきたいと思います。

【「風来坊」にて、キムチ鍋と手羽先唐揚】

 高岡市は、高の宮通りにある「風来坊」という店に行きました。ここは、名古屋名物の手羽先唐揚で有名なところです。特に、寒さの堪えるこの時期は、キムチ鍋の美味しい季節でもあり、これを目的に、この店を選んだというのも理由の一つです。チェーン店のようですが、高岡にあるここだけが、北陸唯一の出店のようです(現在も、そうであるのかは分かりませんが…)。

 キムチ鍋は、具の全てが真っ赤で、見た目にも辛そうです。しかし、いざ、口に運んでみると、それほどでもなく、食が進むにつれて、その辛さや味にも慣れてきます。ただ、思った以上にうどんの量が多かったので、もう少し、野菜類などの具を増量してほしいと思いました。

 また、看板メニューでもある、手羽先唐揚は、これまでに味わったことのない味でした。みりんの甘さと、胡椒のスパイシーさがマッチし、大変、ジューシーでした。ただ、みりんの甘さを、もう少し控えてほしいかな、と感じました。美味しいことは美味しいのですが、ちょっと甘すぎました。

 この他、一品料理も豊富に取り揃え、メニューに困ることはありません。アルコールもビールや日本酒だけでなく、様々なチューハイやカクテルもありますので、女性の方にも好評です。席は88名分まであり、定休日は毎週月曜日、営業時間は17時〜23時半(金・土は、24時迄)、駐車場は、関野神社・市営白金駐車場・スカイパーキングを利用し、お帰りの際、レジで駐車券をもらうことができます。

【初雪を観測】

 18日の夜、初雪を観測しました。この日、富山県内は、西高東低の冬型の気圧配置となり、富山市などの平野部では、昼前から雪模様となったそうです。高岡市では、18時頃から雪が降り始め、19時頃には数センチの積雪となりました。この日、22時までオタヤ通りにあるサウンドビートでカラオケした後、帰宅する際に、駐車場に止めてあった車のフロントガラスに、雪が積もっているのを見て、久し振りに、雪の感触を味わいました。まだ、スタッドレスタイヤに履き替えていないだけに、22日まで続くという気圧配置には、充分に気を配らないといけません(タイヤは、実家にあるもので…)。ガソリンスタンドによっては、タイヤ交換に3時間待ちのところもあったそうです。また、JAF(日本自動車連盟)富山支部によりますと、滑ってタイヤが溝に落ちたり、縁石に乗り上げた車からの出動要請は、18日18時までに約80件にも上ったそうです。自分に言い聞かせる意味も含めまして、車の運転には、充分に気をつけたいと思います。