《1999年12月05日 〜 1999年12月11日》


【「日本語七変化」を読了】

 中央公論新社より発売されている、加藤主税(ちから)さんの「日本語七変化」という本を、読了しました。この本は、様々な角度から、日本語表現の多様性、矛盾、優秀さなどを観察し、それを読みやすい形にまとめられたものです。

 まず最初に、「死語」について論及されています。日本語は常に新しい言葉を取り入れ、外来語さえも独自の日本語や造語として、流行させたかと思えば、いつの間にか「死語」になっていたり、新しい言葉の登場によって、純粋な日本語が消えていくことも、今では珍しいことではありません。例えば、今の若年層世代は「帳面」という言葉を用いるでしょうか? 殆どは「ノート」という言葉を使っていると思います。「死語」は、「枕草子」や「源氏物語」などの「古語」とは異なり、現代語であるにも関わらず、若い世代には通用せず、中年やお年寄りの世代でしか、用いられることのない言葉を指します。今の若い女性は、「パンティー」とは言いません。「パンツ」なのです。「パンティー」には、いやらしいイメージが付きまとってしまった為に、言葉が変わってしまったのです。従って、もはや「パンティー」は、死語なのです。「パンティー」という言葉が用いられるのは、中年世代やブルセラショップぐらいのものです。ところが、女性の用いる「パンツ」には、2種類の意味があります。一つは下着としてのパンツ。そして、もう一つは「ズボン」「スラックス」を意味するパンツです。面白いのは、この2種類は、発音によって区別されていることです。下着を意味するパンツには、「パ」にアクセントを置きます。そして、後者には、アクセントが全くないのです。これを、平板化現象というそうです。最近では「彼氏」という言葉も、「カ」にアクセントを置かず、平板発音していることは、テレビを通じて、ご存知のことと思います。

 このように、死語にまつわる話だけでも、大変とっつきやすく、この他にも、あだなやニックネームについて、変な日本語と矛盾した日本語(例えば、「ひざまくら」という言葉は、実際には、ももの上に頭を乗せます。何故、「ももまくら」とは言わないのでしょうか?)、数の数え方と数詞について(これを読んだ後、日本語を勉強する外国人は、大変だなぁと痛感いたしました)、とても分かりやすく、面白く説明してありますので、国語を勉強するのにも最適な一冊として、お薦め致します。

【「アルスラーン戦記10巻」を購入】

 遂に、田中芳樹さんの「アルスラーン戦記10巻」を、購入しました。インターネットで情報をかき集めていると、どうやら12月1日には、既に発売されていたようです。その後、福野町にある「ブックス809」にて、陳列されているところを見つけ、大変、歓喜しながら、その一冊を手に取りました。新刊は7年振りのことですから、あまりの嬉しさに、思わずにんまりしてしまいました。ただ、「アルスラーン戦記読本」の発売は延期になったようです。読本には、著者のインタビュー、各種エッセイ、ゲストギャラリー、ストーリーガイド、パルス世界概説、人名事典などを収録しているので、アルスラーン戦記と併せて読みたかっただけに、とても残念です。発売予定日は、2000年1月刊行ということで、少しアバウトではありますが、楽しみにしています。まだ、このダイアリーを書いている現時点では、「アルスラーン戦記10巻」は、1ページも読んでおりません(お風呂に浸かり、じっくりと腰を据えて読書したいからです)。来週のダイアリー迄には、読後感と簡単なあらすじを、公開できるようにしたいと考えています。

【フリーソフトの麻雀ゲーム「まうじゃん」】

 フリーソフトウェアの麻雀ゲーム「まうじゃん ver.0.97」に、最近、はまっています。このゲームは、オンラインソフトウェアライブラリの「Vector」から、ダウンロードしたもので、「簡易麻雀ゲーム」とはなっているものの、麻雀としての機能は、全て網羅されており、文句のつけどころは、まず殆どありません。ルールの設定も自由度は高く、食いタンの有無、重複ロンの処理、一荘(西入・北入)の条件、リーチ後オートなどの設定も、思い通りに出来ます。対戦相手となるコンピュータも、独自のアルゴリズムによるプラグイン(10種類以上は用意されています)となっており、プレイヤー自身も含め、対戦成績を保存することが出来ます。

 ちなみに私は、26プレイ(321局)中、和了数67(20.9%)、振込数59(18.4%)、鳴き数255(局平均0.79)、配給原点27000点で、最高62500点、最低100点、平均27873点、順位は1位26.9%、2位30.8%、3位19.2%、4位23.1%です。

 このゲームは、ゲーセンにあるような「いかさま」は、一切、ありません。結構、対戦相手も手強いので、やりがいはあるものの、初心者には敷居が高いかもしれません。でも、オープンモードを選択すれば、対戦相手全員の牌を表示してくれますので、コンピュータのアルゴリズムを参考にしたり、振込を避けることが出来ます。最近は、「ねっと_まうじゃん ver.0.75」も登場し、LAN接続、インターネット接続によって、他のユーザーと対戦できるようになったものもあります。一切、お金を賭けることなく、純粋に他のプレイヤーと対戦してみたいものです。

【タウン情報誌「Takt」創刊】

 「タウン情報とやま」の姉妹誌として、12月10日に、「Takt」が創刊されました。内容的には、「タウン情報とやま」と、それ程、大きくは変わらないようです。話題のイベントや新商品の紹介、新しくできた施設やお店を紹介する「Takt View」や「情報たまて箱」、また、「グルメテイスト」「グルメストーリー」などのグルメに関する話題も豊富に取り揃え、その他にも、ドライブコースを紹介する「ドライブ・ナビ」、「今月のエッセイ」(今月号は相本芳彦さんだったけど、次号は別の人かな?)、そして今月号の特集である「ワインを愉しむ」など、まさしくタウン情報誌です。それだけに、気になるのは、「タウン情報とやま」とのコンセプトの違いは、何なのか?、ということなのです。発行も同じCAPですし…(まだ、12月12日時点では、ホームページに、タクトの紹介はありませんでした)。どちらにしても、25日に発売される「タウン情報とやま」と併せて読めば、富山県のありとあらゆる情報に、より詳しくなることは間違いないようです。